ボトルネック とは?
PCにおけるボトルネックとは、パソコンに搭載されている複数のパーツ間に大きな性能の差があるために、性能の低い方のパーツが性能の高い方のパーツの持つ本来の能力を制限してしまっている状況を指す用語。もともとは英語の「瓶の首」すなわち通り道が狭くなっているために物事のスムーズな進行の障害となる箇所を指す言葉である。
特にゲーミングPCの分野において頻繁に用いられる用語で、GPU(グラフィックボード/グラフィックカード)の性能と、CPUの性能に大きな差があると、どちらか一方の性能の低い方ががもう一方の性能の高い方の足を引っ張る形になり、十分なゲーミング性能を発揮できなくなる。
たとえば、極端な例をあげるとGPUは最新世代のハイエンドモデルを用い、CPUは10年前のミドルクラスのモデルを用いてゲーミングPCを構成したとしても、CPUの性能の低さが足を引っ張る形となりGPUの本来の性能を十分に発揮できない状況となる。この場合「CPUがボトルネックである」と言う。
このように、PCを構成するパーツの性能のバランスが崩れるとコンピュータ全体としての処理性能に大きな悪影響を及ぼすため、パソコンのパーツを交換したり自作PCの構築を考える際には、どれか1つのパーツに絞って高額な投資をするのは得策ではない。
中心となるパーツが決まっている場合、たとえば最新世代ハイエンドのグラフィックカードを搭載したいと考えるならば、それに合わせて十分に高性能なCPUやマザーボード、電力供給量に十分な余裕のある電源ユニットを搭載するなど、全体としてバランスのとれたパーツ選定を行うことが望ましい。