NATO標準方式 とは?

ハードディスクなどの記録媒体からデータを消去する際に、データが残留しないように完全削除するための規格の一つ。北大西洋条約機構( NATO )によって定められているデータ削除方式。各クラスタに0x00(ゼロ)を1回上書きした後、0xff を1回上書きする作業を3回繰り返し(計6回上書き)、さらに仕上げにランダムなデータ(乱数)を1回上書きして計7回のファイル上書きを行う。

国家レベルの組織が高価な検査機器と多数の人員を投入し、データ上書き前の残存磁気を解析するなどしても、まず元のデータを復元することは不可能なレベルまで確実にデータを抹消できる、強力な抹消方式。さらに強力な削除方式としてグートマン(Gutmann)方式もあるが、データ上書きに必要な時間などを考慮すると、実用性の面からNATO標準方式の方が優れている。

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