NIST 800-88 – 米国国立標準技術研究所規格 とは?

ハードディスクなどの磁気媒体や、SSDやUSBメモリーなどフラッシュメモリーの記録メディアからデータを完全消去するためのデータ上書き方式の一つ。アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology、NIST)によって2006年に制定された規格。

同研究所が2006年に発表したSpecial Publication 800-88における『2001年以降に登場した(15GB以上の容量を持つ)集積度の高いハードディスクにおいては、データの完全消去はディスク全域に1回のみ上書きすれば事足りる』というガイドラインに基づく。

近年の書き込み密度が非常に高い記録メディアにおいては、以前のように数回の上書きでなく1回上書きすれば十分であるという考えから、1回の上書きで完全消去したものと見なす。なお本消去方式では、上書きに使用する文字のパターンは規定されていない。

ディスク容量の増大化やSSD等の出現に伴って、最近ではデータ上書きによる完全消去方式の主流になりつつある。データ消去の専門業者の間では、ハードディスクよりも主にSSDなどフラッシュメディアのデータ消去において用いられることが多い。

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