NSA方式(現NSA方式) とは?

ハードディスクなどの記録媒体からデータを消去する際に、データが残留しないように完全削除するための規格の一つ。アメリカ国防総省の諜報機関である国家安全保障局(National Security Agency、NSA)によって推奨されるデータ削除方式。

削除対象となるデータが書き込まれているハードディスク等の領域(クラスタ)にランダムなデータ(乱数)を2回書き込んだ後、0x00(ゼロ)で1回上書きし、計3回のデータ上書きを行うもので、フリーソフトとして利用できるファイル完全削除ソフトにも採用されているものがある。

旧NSA方式に対して、現NSA方式と呼ばれることもある。旧NSA方式ではデータの上書きを4回行う(ゼロ→固定値→ゼロ→固定値)のに対し、本方式(現NSA方式)では上書き回数が3回のため、データ完全削除の完了までの処理速度が高速であり実用性に優れているが、データ抹消の確実性においては上書き回数の多い旧NSA方式の方がやや強力との見方もある。

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