サーマルスロットリング とは?

CPUやGPUの温度が上昇しすぎたときに、自動的に動作クロック周波数を落として発熱を抑える機能。パソコンの発火を防ぐための安全装置として備わっているが、この機能が作動すると処理速度が大幅にダウンしCPUやGPUの本来の性能を発揮できなくなる。

サーマルスロットリングが起こるのは一般にCPUやGPUの温度が100度前後まで達したときで、ヒートシンクやファンによる冷却が十分に行われていれば、通常はそこまで高温になることはない。サーマルスロットリングが頻繁に起こる場合は冷却システムを見直す必要がある。

近年のCPUやGPUであれば、サーマルスロットリングが作動するような高温に達した場合でも、すぐに発火する危険があるわけではないが、サーマルスロットリング機能が備わっていない古い時代のCPUでは実際に発火する事故も起きていた。

なお、サーマルスロットリングが機能していても温度が下がらず異常発熱となった場合は、通常はマザーボードが検知して自動的にPCの電源をシャットダウンする仕組みになっている。これは通常のシャットダウンとは異なり、突然電源が落ちるため注意が必要である。

自作PCなど冷却システムへの配慮が不十分なマシンにおいて、特にサーマルスロットリングが起こりやすくなるが、有名メーカー製のノートパソコンなどもエアーフロー設計に問題がある場合が少なくなく、高負荷の処理を実行するとサーマルスロットリングが起きることも多い。

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