ワイルドカード とは?

文字の代わりとして使うことができる記号(代用文字)のこと。「任意の文字」であることを意味します。カードゲームで他のカードの代用となれる特殊なカード(たとえば、トランプで言うところのジョーカー)のことを「ワイルドカード」と呼ぶことが、この呼称の由来になっているのだとか。具体的には、「 * (アスタリスク)」と「 ? (クエスチョン)」の2つの記号を指します。

つまり、「 * 」と「 ? 」は、全ての文字の代用として使える、言わば”万能文字”というわけなのです。

  • 「 * 」は、(任意の文字数の)任意の文字列であることを表し、
  • 「 ? 」は、任意の1文字であることを表しています。

逆に言えば、「 * 」は、どんな文字列にもなることができ、「 ? 」は、どんな1文字にもなれるということです(トランプでジョーカーが他のどんなカードの代わりにもなれるように…)。

言葉だけで説明するのは難しいので、以下に実際の例をあげて説明してみると、

たとえば、

  • 「*.txt」

は、

  • [ 任意の文字列 ].txt

すなわち

  • 「任意のファイル名.txt」

であることを表しているので、どんなファイル名のTXTファイルでも当てはまります。つまり「*.txt」は全てのTXTファイルであることを表しています。…分かっていただけたでしょうか?

これだけでは「何を言いたいのかよくわからない…」という人のために、別の例で、もう一度同じことを説明してみると、

たとえば、

  • 「*.jpg」

は、

  • [ 任意の文字列 ].jpg

すなわち

  • 「任意のファイル名.jpg」

表しているので、任意のファイル名のJPGファイル、つまり「JPGファイル全て」を意味しています。

  • もっと言えば、「*.jpg」は「写真.jpg」「フリーソフト.jpg」「eaefwa.jpg」「2380580.jpg」「ゴジラ.jpg」「おすしengawa.jpg」…etc. など、どんなファイル名のJPGファイルでも表すことができます。つまり「*.jpg」とは、全てのファイル名のJPGファイルのことを意味しているのです。

…意味が分かっていただけたでしょうか?ちょっと難しいことを言っていますが、分からない方は、もう一度読み直して少し考えてみてください。

次に、さらに発展的なことを言うと、

  • 「*.*」

  • [ 任意の文字列 ].[ 任意の文字列 ]

すなわち、

  • 「任意のファイル名.任意の拡張子」

を表します。つまり、「全ての拡張子の全てのファイル名」のファイル、つまり「*.*」とは単純に全てのファイルを意味します。

では、

  • 「フリーソフト*.*」

だったらどうでしょうか?これはつまり、

  • [ 先頭に『フリーソフト』が付く任意の文字列 ].[ 任意の文字列 ]

すなわち、

  • 「先頭に『フリーソフト』が付く任意のファイル名.任意の拡張子」

を表しています。つまり、ファイル名の先頭に、「フリーソフト」と付くすべてのファイルであることを意味しています。

  • たとえば、「フリーソフト895830.txt」「フリーソフト写真.jpg」「フリーソフト.exe」「フリーソフトfree.pdf」「フリーソフトラボ.html」「フリーソフトのテーマ.mp3」などのファイルがあったとすれば、全て該当するということになります。

さらに、もうひとつのワイルドカードである「 ? 」ですが、これは上にも説明したように「任意の1文字」であることを表します。具体例を見てみましょう。

たとえば、

  • 「???.*」

は分かりますか?ちょっと難しいかもしれませんが、これはつまり、

  • [ 3文字の任意の文字 ].[ 任意の文字列 ]

すなわち

  • 「3文字の任意のファイル名.任意の拡張子」

を表しています。つまり、ファイル名が3文字の全てのファイルを意味しています。

  • たとえば、「164.txt」「お正月.png」「フリー.jpg」「OTL.pdf」「orz.gif」「2ch.html」「あaa.wav」などがそうです。

では最後に、もうひとつだけ例を見てみましょう。

  • 「フリーソフト?????.*」

はつまり

  • [ 先頭に『フリーソフト』が付き、その後に5文字の任意の文字 ].[ 任意の文字列 ]

すなわち

  • 「先頭に『フリーソフト』が付き、その後に任意の6文字が続くファイル名.任意の拡張子」

を表します。

  • たとえば、「フリーソフトくださいな.txt」「フリーソフトaaaab.jpg」「フリーソフト動きません.exe」「フリーソフト123AB.png」「フリーソフトラボCOM.html」「フリーソフト8h8h4.ini」など。

ワイルドカードについての具体例は以上になります。なお、Windows系のOSにおいては上記のように「 * (アスタリスク)」と「 ? (クエスチョン)」の2つの文字のみがワイルドカードとして扱われますが、UNIX系のOS(Linux等)ではこの他にいくつかのワイルドカードが定義されています。

フリーソフトラボ.comのRSSを購読
このエントリーをはてなブックマークに追加