ドネーションウェア(カンパウェア) とは?
ソフトウェアの配布・流通形態の一つ。無償で利用することができるが、任意で開発者への寄付を求めるソフトウェアのこと。ドネーションとは英語で「寄付」のことで、日本では俗に”カンパウェア”とも呼ばれる。ユーザーにとっては無料でダウンロードしてそのソフトウェアの全ての機能を使用することができる点で、フリーウェア・フリーソフトと扱いに大きな違いはないが、開発コストを開発者とユーザーとで分担する意味で、シェアウェアの一種に含めるものとして考えられることもある。
ただし、基本的に全ての機能を無償で使用することが可能な点で、対価の支払いが必須であり未送金状態での使用には機能制限が課せられることのある通常のシェアウェアとは明確に区別されるものであり、また対価の支払いが推奨されている点では完全に無償で使用できるフリーウェアとも異なっている。さしあたりシェアウェアとフリーウェアの中間に位置するソフトウェアの配布形態と捉えるとわかりやすい。
付属のドキュメントやヘルプなどに「利用価値があると判断した場合は寄付してほしい」という旨のメッセージが表示され、気に入ってくれたユーザーに開発者へ任意または所定の金額の寄付を求めることが多い。寄付の内容は現金だけとは限らず、開発者の希望によっては各種金券や物品だったり、中にはAmazonの「ほしいものリスト」を提示している事例も見られる。寄付することで隠し機能を教えてくれる場合もある。