Firefoxと完全互換の高速起動が可能な軽量ブラウザ「Pale Moon」
ウェブブラウザ
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投稿 2010/02/28
更新 2019/12/24
「Pale Moon」はFirefoxと高い互換性を持つ、高速起動が可能なオープンソースのウェブブラウザです。Firefoxの最大の欠点と言えば、何と言ってもとにかく起動に時間がかかること。最近ではChromeも拡張機能に対応してきたこともあり、豊富なアドオンで自由に機能を追加できるというFirefox独自の優位性が失われつつある今、ヘビーユーザーの間でもより起動の速いChromeへの乗り換えが進んでいる傾向にあるようです。
そんなFirefox最大の欠点である起動の遅さですが、こういった問題点を改良してアドオン等の互換性はそのままに、よりユーザーの視点に立って使いやすく軽量に再設計されているのがこの「Pale Moon」というブラウザです。基本的なデザイン、機能からインターフェースまでほとんどFirefoxと同じで、起動や動作が速くメモリの消費も少ないという、ツボを押さえたブラウジングが可能になっています。
既にFirefoxを使用している環境なら、インストールするとブックマークやオプション、アドオン、テーマなどほとんどの設定をそのまま引き継いでくれるため、ちょっと試してみたいといった場合や本格的な乗り換えもとても簡単。アップデートも本家のFirefoxと並行して最新版がリリースされており、オリジナルのウェブブラウザと言うよりは、「カスタマイズ版Firefox」と言った方がいいかもしれません。
Pale Moon の使い方
1、上記サイトから「Pale Moon」をダウンロードします。公式サイト以外にも、ミラーサイトからもダウンロード可能になっているので、好きなところからダウンロードしてください。
2、ダウンロードしたファイルを起動して「Pale Moon」をインストールします。
3、「Pale Moon」のインストールを開始します。[Next]をクリック。
5、インストールフォルダを選択して[Install]をクリック。「Pale Moon」を既定ブラウザに設定しない場合は「Use PaleMoon as my default web browser」のチェックを外しておきます。
7、インストール終了。[Finish]をクリックすると「Pale Moon」が起動します。
8、「Pale Moon」を起動したところ。見た目や使い方はFirefoxと全く同じです。既にFirefoxをインストールしている場合は、特に何もしなくても自動的にアドオンやブックマーク等の設定をそっくりそのまま引き継いでくれます。
Pale Moon の日本語化
「Pale Moon」はデフォルトではメニューが英語になっているので、日本語の言語パックをインストールして日本語化します。
1、「http://releases.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/Firefoxのバージョン/win32/xpi/」にアクセスします(Firefoxのバージョンのところは3.5や3.6と入力)。
2、日本語の言語パック(ja.xpi)をクリックします。
3、「Palemoon Prevented this site (releases.mozilla.org) from asking you to install software on your computer.」と警告が出ますが[Allow]をクリックします。するとアドオンマネージャーが開くので、そのまま日本語の言語パックをインストールします。
4、about:configを開いて、「general.useragent.locale」を「en-US」から「ja-JP」に変更します。同様に、「intl.accept_languages」も「ja-JP」に変更。
あとは「Pale Moon」を再起動すると、日本語化されています。ただし、ここでのabout:configの設定はFirefoxにも反映されてしまうので、変更するときには十分注意が必要です。