Firefoxのプライベートブラウジングをさらに便利に活用するためのアドオンまとめ
Firefoxアドオン
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投稿 2009/08/04
更新 2020/01/31
Firefox 3.5以降のバージョンでは、ウェブサイトの閲覧履歴をPCに一切残さない「プライベートブラウジングモード」と呼ばれる機能が搭載されました。主な使い方はインターネット閲覧履歴を他人に見られたくないサイトへアクセスする場合など使い道は限られていますが、いざという時にはとても便利な機能です。
そんな便利なFirefoxのプライベートブラウジング機能ですが、同様の機能はSafariやChromeなど、他のブラウザにも既に搭載されています。Firefoxの場合は、この機能が搭載されたのは比較的遅かったため、あまり新鮮味はなかったという方が多いのではないでしょうか。
このプライベートブラウジングモード、「せっかくなら、もっと便利で面白い使い方ができないか?」そう、Firefoxには”アドオンを導入して機能を拡張できる”という、他のブラウザにはないFirefoxならではの特長があります。そこで今回は、このFirefoxのプライベートブラウジング機能を生かして、さらに便利に面白く活用するためのアドオンをいくつかまとめてみました。
Private Browsing Command Line Flag
「Private Browsing Command Line Flag」は、Firefoxをプライベートブラウジング状態で起動させることができるアドオンです。Firefoxでプライベートブラウジング機能を利用するには、通常は[ツール]メニューから[プライベートブラウジングを開始]をクリックすることで有効になります。しかし、履歴を残したくない状況にもかかわらず、うっかりプライベートブラウジング機能を有効にし忘れてしまうこともあるかもしれません。
そんなときのための、転ばぬ先の杖として「Private Browsing Command Line Flag」を導入しておくと便利です。プライベートブラウジング状態での起動を基本にしておけば、必要のないインターネットの履歴やキャッシュがPCに保存されることはありません。もちろん、プライベートブラウジング状態で起動したあとにプライベートブラウジングを無効にしてブラウジングを楽しむことも可能です。
Panic Mode
「Panic Mode」は、Firefoxのプライベートブラウジング機能をパニックモードとして使うことができるアドオンです。(仕事中などで)Firefoxでサイトを閲覧中に、人見つかったらまずいような状況になることがあるかもしれません。そんなときパニックモードに切り替えることで何事もなかったかのように装うことができる、いわゆる「ボスが来た」系の機能を導入することができるのが、この「Panic Mode」というアドオンです。
デフォルトでは、[ツール]メニューから[プライベートブラウジングを開始]をクリックすると、開いているタブを一時的に保存して全て閉じ、プライベートブラウジング開始の画面が表示されますが、「Panic Mode」をインストールすると、プライベートブラウジング開始画面が表示されず、Firefoxのホームに設定してあるページが開くようになります。
なお、パニックモード時もプライベートブラウジングモード時と同様に、閲覧履歴は一切残しません。また、キーボードショートカット[Ctrl+Shift+P]を使えば、より速くパニックモードに切り替えることが可能です。使い方によっては、とても便利なアドオンになり得るでしょう。
Toggle Private Browsing
「Toggle Private Browsing」は、Firefoxのプライベートブラウジングモードをワンタッチで開始することができるアドオンです。このアドオンをインストールすると、Firefoxの右下ステータスバーにアイコンが表示され、これをクリックすると一瞬でプライベートブラウジングモードに切り替えることが可能になります。
先に紹介した「Panic Mode」と組み合わせて使うと、ボタンを一発クリックするだけで、現在開いているタブを一時的に保存して全て閉じ、一瞬でパニックモードに切り替えることができるという、とても面白い使い方ができます。
Private Browsing Window
「Private Browsing Window」は、FirefoxのプライベートブラウジングモードをGoogle Chromeのように別ウィンドウで開くことができるアドオンです。Firefoxでは、現在開いているタブをいったん全て閉じて同じウィンドウでプライベートブラウジングを開始する仕組みになっているため、履歴を残したい通常のブラウジングからモードから離れて以降の記録だけが残らなくなることから、履歴などはそれ以前のものと混在してしまいややこいいところがあります。
一方、Google Chromeでは現在のセッションとは別に新規ウィンドウが開き、そのウィンドウでプライベートブラウジングモードが実行されるため、履歴を残したいブラウジングとそうでないブラウジングを区別しやすいようになっています。
Firefoxでもこのように、ウィンドウによって区別ができれば便利ですね。「Private Browsing Window」そんな希望を実現できるFirefoxアドオンです。このアドオンの仕組みとしては、Firefoxをプライベートブラウジングで起動させるための専用のプロファイルを作成し、別プロセスでデフォルトのプロファイルと同時起動させるようになっています。同一ウィンドウでのモード切替がいまいち使いにくいという方はインストールしてみてはいかがでしょうか。
Private Browsing
「Private Browsing」は、プライベートブラウジング機能を標準で搭載していない、古いバージョンのFirefox 3にプライベートブラウジング機能を導入することができるアドオンです。
基本的には、このアドオンを導入してFirefox 3でプライベートブラウジングを利用するよりも、プライベートブラウジング機能を標準で搭載した最新バージョンのFirefoxを利用することをオススメしますが、お気に入りのアドオンやテーマが最新版のFirefoxに対応していないなど、何らかの理由によって旧バージョンのFirefoxを使い続けているユーザーもいるでしょう。そんな方にオススメのアドオンです。