前世代から大幅にスペックアップした第9世代「Fire HD 10」レビュー!

買ったものレビュー (ガジェット) 約3分で読めます 投稿 2019/12/29 更新 2019/12/29

前世代から大幅にスペックアップした第9世代「Fire HD 10」レビュー!

今回は、2019年に発売されたAmazonのタブレット「Fire HD 10」(第9世代)のレビューです。Amazonのタブレットの中では一応最上位機種の位置づけで、定価は1万6000円ほどですが、年末のサイバーマンデーセールで1万円を切っていたので試しに買ってみました。

個人的には今までにもAmazonのタブレットは使ったことがありますが、ハードウェアの性能不足であまりサクサク動作するイメージはなかったのですが、今回は前世代と比べて処理速度が大幅スペックアップしているということで使ってみたくなったわけです。

レビューと言っても、詳しいことはAmazonの商品ページに多くの方のレビューがたくさんあるので、ここでは細かい使い勝手についてはさらっと流し、実際にしばらく触ってみた感想と、ハードウェア的な性能の印象にしぼって簡単に書いてみたいと思います。

箱はこんな感じ。AmazonのFireタブレットシリーズやFire TVシリーズを買ったことのある人なら知っていると思いますが、Amazonのデバイスはどれもこんな感じのパッケージですね。

一応、箱の裏面はこんな感じ。写真では文字が小さくて読みにくいですが、「Fire HD 10」の特長が箇条書きされています。

同梱品はタブレット本体のほか、USB充電器とUSB Type-Cのケーブル、取扱説明書のような小冊子が2つ。他社のメーカー品のタブレットと違って、コスト削減のため簡素な包装になっているのもAmazon製品の特徴です。

画面に部屋の壁や天井が映り込んでしまっていますが、液晶面はそれなりに上等なガラス(アクリル?)で、値段の割に質感は悪くありません。Amazonのタブレットの中ではさすが上位機種とあって、なかなか綺麗だと思います。

今回は背面のカラーはトワイライトブルーを選択してみました。ここは安っぽいプラスチックという感じの薄い青色で高級感は全くないのですが、おそらく他のカラーでも同じでしょう。価格を考えれば特に不満はありません。マット加工なので傷も指紋も目立たなくて良いと思います。

タブレット上部の側面です。端子類はイヤホンジャックとUSB Type-C。それから、音量と電源ボタン。またスピーカーの穴は左側面に2箇所付いているので一応ステレオで鳴らすことができます。右側面にはMicroSDカードのスロットがあります。

液晶画面は10.1インチで1920 x 1200(224ppi)とiPadなど他社の高価格タブレットほどの画素数はありませんが、これでも一応フルHD以上の解像度はあるので何の不満もないレベルの綺麗さです。液晶の黄ばみやバックライトのムラも、自分が購入したものについては全くありませんでした。

Amazonの商品ページのレビューを見ると、液晶の色がおかしかったり画面縁の部分のバックライトが部分的に暗かったりと、かなり多くの人がハズレを引いているようですが、こういう製品は初期ロットで購入すると色々と不具合があるものなので、私の場合は発売から一ヶ月ほど経ってから購入したのが良かったのかもしれません。

というわけで、画面の綺麗さについては1万円で購入できたことを考えると大満足と言って良いレベルです。これだけの解像度があれば電子書籍やPDFを閲覧する際にも細かい字ではっきりと読み取れますし、動画を再生するときにも画面いっぱいに映像を広げて机の上に置いて鑑賞するのにちょうどいい大きさです。

フルHD以上の液晶解像度を活かして高画質な動画を再生したいときにも、前世代から大きくスペックアップした処理性能が活きているようで、Blu-ray画質の映画でも処理落ちしたりブロックノイズが出ることなく滑らかに再生できています。内蔵スピーカーの音質も、一応ステレオになっていますし、他のタブレットと比べて悪くありません。

また、その他のアプリを使って遊んだりウェブブラウジングするときにも処理性能不足による引っかかりも、普通に使っている限りではほとんどありません。この辺りは、数年前の安かろう悪かろうのFireタブレットシリーズでは考えられないほどまともに動いてくれるので、多くのことをこなせる万能性の高いタブレットに進化していました。

ちなみに筆者はiPadも持っていますが、「Fire HD 10」がこれだけ普通に使えるタブレットになっていると、iPadの出番が減ってしまいそうです。なんと言っても値段が1万円を切るくらいの安さで買えてしまうので、iPadのような高価なタブレットと違って多少乱雑に扱っても気にならないのが良いところです。

この値段なら、壊れたらまたセール時に買い直せばいいや…と思える程度のものなので、個人的には傷や汚れを嫌ってケースやカバーを付ける必要もないので持ち運びに便利です。ソファーやベッドの上にポイッと投げてしまっても気にならない。高価なタブレットのように慎重に扱わなくても良いから使っていて気が楽です。

充電端子が前世代までのMicro USBからUSB Type-Cになっている点も便利です。スマートフォンやノートパソコンをはじめとする多くの携帯デバイスがUSB Type-Cに移行している昨今なので、周辺機器との互換性が高くケーブルを何種類も用意しなくても良いType-Cが採用されていることは、使い勝手の良さという意味では大切なポイントでしょう。

結局のところ、今作の「Fire HD 10」は普通のタブレットとしてまともに使える性能になっているので、定価の1万6000円でも高くはないと思いますが、安さが最大の魅力と言うか、安さ以外には特別な長所はないAmazon製タブレットなので、セール時に1万円前後で買って、ケースもカバーも付けずボロボロになるまで雑に使い倒すのが良いと思います。

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