A5チップ搭載&薄型軽量になった第5世代「iPod touch」レビュー!

買ったものレビュー (ガジェット) 約3分で読めます 投稿 2012/10/17 更新 2019/12/26

A5チップ搭載&薄型軽量になった第5世代「iPod touch」レビュー!

今回は、新しく発売された第5世代「iPod touch」を購入してみました。2010年秋に発売された第4世代iPod touchから約2年ぶりのモデルチェンジということで、CPUの処理速度などを中心に色々とパワーアップしていると聞いて乗り換えです。

筆者も今まで第4世代iPod touchを使っていて(レビューはこちら)、故障しない限りはまだまだ問題なく使えそうな雰囲気ですが、最近のアプリやiOS6などでは高機能化が進んでいるため、内蔵チップのA4の処理速度に重さを感じることが多くなってきました。

新しくなった第5世代iPod touchでは内蔵チップがiPhone 4Sなどと同じA5にアップグレードされているとのことで、処理速度にストレスを感じることなくサクサクと動いてくれることを期待しつつ、早速レビュー行ってみたいと思います!

化粧箱は、もはやiPodシリーズではお馴染みとなった透明のプラスチックケースです。いつ見てもアップルらしいワクワクする演出ですね。

同梱物。付属のイヤホンは今回からiPhone 5同様のEarPodsになっていて、USBケーブルもLightningに変更されています。ストラップも付いていますね。

第5世代iPod touchのカラーラインナップがいくつも用意されていますが、今回は最も基本カラーである黒を選びました。

というわけで、ホーム画面がプリントされたシールを剥がします。

背面は今回から、鏡面加工ステンレスではなくつや消しになって傷が目立ちにくくなったので、傷をあまり気にしない人はケースなしでもいいかもしれません。

電源や音量などのボタン周りの押した感触は、第4世代iPod touchに比べてやや固くなっているように感じます。

カメラの画質が500万画素に向上して実用レベルになったのは嬉しいですね。フラッシュライトも新しく搭載されたので懐中電灯アプリが使えます。

ストラップの取り付け部分は押すとボタンが飛び出るようになっています。個人的にはストラップは必要ないので使いませんが…。

付属イヤホンのEarPodsですが、思いのほか音質が良くて今回これが一番驚きました。はっきり言って、下手な1万円クラスのカナル型イヤホンより良い音が出ます(レビューはこちら)。

本体にLightningケーブルを挿してみたところ。こうしてみると何だか小さすぎて、イヤホンを挿しているみたいです。

今回からiPhone 5と同じく画面の大きさが縦長になっていますが、1つの画面に入るアイコンの数が多くなるのは確かに便利です。

ちなみにアスペクト比は16:9になっているので、アニメや映画などの動画を画面いっぱいに「ばーん!」と広げて観られるのが嬉しいですね。

というわけで一通り弄り倒してみましたが、処理速度はさすがに今までの第4世代iPod touchと比べるとサクサクで、動作が重くなってストレスを感じることもありませんし、縦に大きくなった液晶も、使い勝手の良さの向上に意外と大きく貢献しています。

音声入力機能のSiriが使えるようになったなど、ソフトウェア的な新機能については今のところ「おまけ」程度に考えていますが、ハードウェアとしての出来は本当に文句の付けようがなく、個人的にはもうこれ以上追加して欲しいと思える機能も考えつきません。

今回の第5世代iPod touchと同時に発表されたiPhone 5では、処理速度がさらに2倍高速なA6という最新のチップを搭載しているとのことで、iPod touchはメインストリームのiPhoneよりも性能的には1世代遅れとなっており、はっきりと差別化が図られています。

しかしながら、現時点ではそこまでの処理速度がなくても第5世代iPod touchに搭載されたA5チップで実用には十分なわけで、今回のモデルチェンジでiPod touchというプロダクトは「完成形」と言えるレベルにまで到達したのではないかと感じました。

今まではiPhoneには付いているフラッシュライトがiPod touchでは非搭載だったり、カメラの画質も悪かったりと、もう少し価格が上がっても構わないから何とかしてくれ!という部分がいくつかありましたが、今回はそういう不満も全く見つかりません。EarPodsの音質もすばらしい。

液晶画面も第4世代iPod touchまではTFT液晶だったのが、今回からiPhoneやiPadと同じより視野角の広いIPS液晶が採用されているとのことで、かなり斜めから画面をのぞき込んでも文字が読み取れるようになっていて視認性が大きく向上しています。

逆に第4世代iPod touchと比較して退化したところと言えば、光センサーが廃止されたので画面輝度の自動調整機能がなくなったことくらいでしょうか。この機能をオンにしていると電池の消耗が速かったので、個人的にはあまり使っていませんでした。

というわけで、かなり重箱の隅まで探ってみても特に悪い部分は見当たらず、まだまだ使えそうな第4世代からの乗り換えでも十分に満足できた買い物でした。次の第6世代iPod touch世代では、より高速なA6チップの搭載とバッテリーの大容量化などに期待しています。

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