リュウドの折りたたみBluetoothキーボード「アールボードフォーケイタイ」レビュー!
買ったものレビュー (ガジェット)
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投稿 2011/06/02
更新 2019/12/26
今回は、iPhone用外付けキーボードの定番として人気が高い、リュウドの折りたたみ式Bluetoothキーボード「アールボードフォーケイタイ 」を買ってみました。直販価格は9800円で、現在Amazonでは8000円を少し切るくらいの価格で販売されていますが、iOS4のリリースによってiPhoneがBluetoothキーボードに対応した直後には品薄で一部では20,000円近い価格が付いていた製品です。
私もこれとは別に以前からデスクトップPC用のBluetoothキーボードは一台持っていて、最近はそれを使ってiPhoneやiPadでもブログを書いたりしていたわけですが、今後は外出先でもこれらのデバイスを最大限活用するために、今回持ち運びに便利なモバイル用Bluetoothキーボードの必要性を感じて、人気が高く評判も良い本キーボードの購入を決めた次第です。というわけで、早速レビュー行ってみましょう!
箱はこんな感じ。リュウドのアールボードフォーケイタイには「Windows用JIS配列」「Windows用US配列」「Mac用US配列」の3種類があり、それぞれ箱のデザインなども異なるようですが、私が今回選んだのは「Mac用US配列」のキーボード。
理由は、まずiOSのキーボード設定でJIS配列が選択できないため、JIS配列のキーボードでは「@」などの特殊キーが刻印通りに入力できないので、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスで使うなら「Windows用JIS配列」は選択肢としては論外。
また、私は基本的にはWindowsユーザーなので「Windows用US配列」でもよかったのですが、iOSで使うならMac用の方が日本語英語入力の切り替えがやりやすい(キーの位置的に)のでこちらを選びました。WindowsユーザーとかMacユーザー関係なく、iPhoneやiPadでしか使わないなら「Mac用US配列」がベストな選択肢になると思います。
箱を開けてみると、緩衝材にくるまれたキーボードが出てきました。
表面はプラスチッキーで、価格の割には少し安っぽい印象を受けますが、まあキーボードは使い心地ありきの製品なので、デザインの好き嫌いくらいには目をつぶっておきましょう。
付属品はキャリングケースとユーザーズマニュアル。ケースのつくりはしっかりしていて実用にも十分ですが、そもそもキーボード本体が安っぽく傷を気にするようなモノではないので、あまり活躍の場はなさそうです。
パカッと開けてみたところ。右上の凸部分が電池入れになっていて、単四電池2本で作動。スイッチボタンの類は見当たらず、キーボードを開くと自動で電源がオンになり、閉じるとオフにしてくれます。
広げた状態で裏返してみたところ。よく見ると四隅に小さな滑り止めのゴムが付いていて、これがあるおかげで水平なデスク上で広げてもしっかり安定し、キーを激しく入力しても全くカタカタしたり滑ったりしません。
また、安価なキーボードによくある「シールで貼ってあるだけ」の滑り止めではなく、 内側からしっかり固定されているため、雑に扱っても決してとれてしまうことはなさそう。見てくれこそ安っぽいですが、このあたり実にユーザー目線でよく考えて設計されています。
肝心のキータッチですが、これはまさに快適そのもの。入力時にカチャカチャと安っぽい音を立てたり、キーピッチの狭さ等の制約はありますが、キーストロークやスプリングの硬さがほど良く、まるで上質なラップトップのキーボードのよう。
また、Enterキーの形状が一般的なキーボードとは若干異なるため、タイピングには慣れている私でも最初はこの部分のタイプミスが多く、少しだけ慣れが必要でしたが、これも大きさの制約上仕方ないことなので製品自体のマイナスポイントにはなりません。
全体としてのパフォーマンスはさすがにデスクトップ用には劣りますが、これがあくまで「モバイル用の簡易キーボード」であることを考慮すると期待以上の使い易さ。下手をすれば2000円くらいの安物のデスクトップ用よりも打ちやすいくらい。
右上にはBluetoothペアリング時の通信確認用ランプと、電池切れの警告ランプもついています。Bluetoothキーボードの中にはマルチペアリングには対応していない製品も多い中、このキーボードなら同時に4台までのデバイスを登録可能。
見た目のチープ感はともかく、価格はそれなりに値が張るだけのことはあって必要な機能は過不足なくきちんと備わっており、かゆいところまでしっかり手が届くのは好印象。
そして、このキーボードの特徴のひとつが、本体に収納可能なスマートフォン用スタンドがついていること。これも実にユーザーの視点からよく考えられていて、必要な箇所にはきちんと滑り止めのゴムが貼ってあり、角度も3段階で調整可能。
再三言うように、つくり自体はプラスチッキーでいかにも安っぽさを感じるものの、とにかく使い勝手が良く、実際に手に取ったユーザーが不満を感じそうな点が完全に潰してあるのが何と言ってもこのキーボードの秀逸なところ。
惜しむらくは、キーピッチが18mmと一般的なフルサイズのキーボード(19mm)にはわずかに及ばないところですが、これもポータビリティ性と打ちやすさの両方を考慮すると”妥協点”としては頃合いで、実際の入力時にそれほど大きな違和感も感じません。
キーボードなんてものは、やはり見た目よりも使い勝手が良くてナンボの世界なので、そういう意味では非常によく考えて設計されているのが、ひしひしと伝わってきます。もともとiPhone用として人気が高いだけのことはあり、掛け値なしに、全てのiPhone,iPadユーザーにおすすめできる製品です。